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広島県の宮島にある厳島神社と言えば、海中に立っている朱塗りの大鳥居が印象的です。
実は、潮の満ち引きによって、干潮時は歩いて大鳥居まで行けることを知っていますか?
海に浮かぶ姿を見る、それとも近くまで歩いて行く、どちらにしようか迷うところです。
そこで今回は、満潮時と干潮時のどちらがおすすめなのか、そして満潮と干潮の時刻を調べる方法などについて調べてみました。
厳島神社の大鳥居はなぜ海の中にあるの?
これについて僕もずっと不思議に思っていました。
宮島は、昔から人は住んではいけない神の島として崇められていました。
ご神体である島に杭は打てないとして、潮の満ち引きする海辺に厳島神社は建立されたと言われています。
背後には神が降臨すると言われた弥山、前面には瀬戸内海。
その調和した自然と人工の美が厳島神社の大きな魅力であり、古来より信仰を集めてきた理由の一つでもあります。
大鳥居の高さは約16m、棟の長さは約24m、重さは約60トンで、樹齢500-600年のクスノキで作られています。
クスノキは腐りにくく、虫に強く、重さがあるため、選ばれたそうです。
現在の大鳥居は、平安時代から数えて8代目で、明治8年(1875年)に再建されたものです。
鳥居に適したクスノキを探すのに20年近く掛かり、厳島神社に対する人々の信仰心の厚さが感じられます。
ちなみに、大鳥居は海深く埋められているのではなく、海中に置かれているだけで、鳥居自身の重さだけで立つように作られています。
満潮時と干潮時ではどう違うの?
満潮時
大鳥居の根元は海中に沈み、まるで海に浮かんでいるかのように見えて、幻想的で不思議な光景です。
厳島神社というと、この満潮時の写真を目にしたことのある方が多いと思います。
海中にある大鳥居や本殿は世界的にも珍しいので、一見の価値があります。

干潮時
大鳥居まで自分で歩いていけるので、その重厚な姿を下から仰ぎ見ることができます。
大鳥居の沖側の扁額(へんがく)には「嚴嶋神社」、社殿側には「伊都岐島神社」と書かれていて、実際にそれらを確かめることもできます。
また、満潮時には見ることができない「鏡の池」が厳島神社内に現れたり、建物の土台部分を見ることもできます。
実際に大鳥居へ歩いていくには、海岸にある石段やスロープから海部分に下りてから進んでいきます。
足元がぬかるんでいたり、水たまりがあったりするので、スニーカーなどの歩きやすい靴で行きましょう。
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最近、大鳥居の亀裂部分に小銭を挟む人がいるそうですが、その行為は大鳥居の劣化の原因になります。
近くまで行って小銭を挟むとご利益があるように感じるかもしれませんが、ご利益どころか逆に大変失礼な行為で罰が当たるかもしれないので、「周りの人がやっているから私達もやろう!」とは思わないように!
満潮時と干潮時ではどちらがおすすめ?

- 満潮時…厳島神社のイメージ通りの風景を見たり写真を撮りたい方や初めて行く方におすすめ
- 干潮時…大鳥居を間近で見たい方、満潮時はすでに見た方におすすめ
僕も先日初めて厳島神社に行きました。「僕の厳島神社のイメージ=海に浮かんでいる大鳥居」なので、満潮に近い時間帯に行きました。
【広島日帰り旅行】スプリングジャパンで厳島神社・原爆ドーム・広島平和記念公園へ!
もし1回の旅行で厳島神社に2回以上参拝できる機会があるのであれば、是非満潮時と干潮時の両方にタイミングを合わせて行ってみると違う顔を楽しめます。
満潮と干潮の時刻を知りたい!
満潮と干潮はそれぞれ1日2回繰り返され、満潮から次の満潮までの周期は約12時間25分。
毎日約50分ずつ遅れていくので、時刻は毎日異なります。
もちろん、満潮と干潮の時刻も重要ですが、「潮位」もチェックしましょう。
- 厳島神社が海に浮かんで見える潮位の目安は「250cm以上」
- 大鳥居の根元まで歩いていける潮位の目安は「100cm以下」。
例えば、ある日の干潮時の潮位が「147cm」となっている場合、干潮時でも47cm程度海水があるので、大鳥居の根元までは行けません。
満潮・干潮の時刻と潮位は宮島観光協会の公式サイトで確認できます。
まとめ
海に浮かぶ美しい鳥居が心に残る厳島神社。
せっかく行くなら、自分が見たいベストなタイミングで見られるように、満潮・干潮の時刻と潮位を事前に確認してから参拝することをおすすめします。
日没後はライトアップされるので、夜に満潮が来る日に予定を合わせて夜の幻想的な厳島神社を楽しむということもできますよ!
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