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苔寺として全国的に知られているのは京都の西芳寺ですが、鎌倉にも苔が見事なお寺があるのを知っていますか?
そこで今回は、鎌倉の「苔寺」として有名な妙法寺の歴史、苔石段、拝観時間、拝観料、御朱印、アクセスなどについて調べてみました。
僕が参拝した時の様子もお伝えします。
妙法寺とは?その歴史は?
妙法寺は、鶴岡八幡宮・建長寺・円覚寺などがある鎌倉・北鎌倉エリアでも、鎌倉大仏・長谷寺などがある鎌倉西側エリアでもなく、鎌倉東南部にあります。
鎌倉には禅宗寺院が多いのですが、妙法寺がある松葉ヶ谷と呼ばれる地域には日蓮宗のお寺が集まっていて、妙法寺も日蓮宗の寺院。
山号は楞厳山(りょうごんざん)、旧本山は大本山本圀寺、本尊は一塔両尊四師。
建長5年(1253年)に、日蓮が布教のため安房(現在の千葉県房総半島南部)から鎌倉に移って、松葉ヶ谷に開いた草庵が妙法寺(および近隣の安国論寺、長勝寺の)起こりと言われています。
その後、日蓮は文応元年(1260年)に、当時起こっていた地震、異常気象、疫病、飢餓は念仏教や禅教などの邪教が原因であるとする『立正安国論』を幕府に献上します。
このため、念仏教信者たちによって草庵を襲撃、焼き討ちされてしまいます。
この事件は「松葉ヶ谷法難」と言われ、日蓮四大法難の一つに数えられています。
妙法寺の実質的な開山は、日蓮から数えて第五世の日叡(にちえい)であると言われています。
後醍醐天皇の血を引く日叡は日蓮を偲び、父の護良親王の菩提を弔うために寺を再興し、自身の幼名である楞厳丸にちなんで寺名を楞厳山法妙寺と名付けました。
室町期時代には五つの塔頭があったとされていますが、江戸時代には仮堂のみとなって廃れます。
その後、文政年間(1818-1830年)に肥後細川氏によって再興され、徳川幕府十一代将軍家斉が参拝するなど、細川家をはじめ、将軍家および徳川御三家の尊崇を集め、寺勢を回復しました。
総門、仁王門、法華堂が朱塗りであるのは将軍家斉を迎えるためとされ、明治中期までは境内に将軍御成の間がありました。
美しい苔石段
妙法寺で有名なのが、苔の石段です。
仁王門を抜けたところにあり、石段全体が苔で覆われていて美しい!
ただし、保護のため、苔の階段を通行することはできませんのでご注意を!
詳しくは、後ほど出てくる「実際に参拝してきた時のレポート」でご紹介します。
御朱印
御朱印は、寺務所(本堂の左側)で頂けます。
僕が参拝した日は、その場で待って5分程度で頂けました。
御朱印代:300円(非課税)
ちなみに、「南無妙法蓮華経」と書かれた御首題を頂くこともできます。(御首題代:300円(非課税))
御首題とは、真ん中に「南無妙法蓮華経」と題目を書き、左右に法華経の文言や寺院に縁起のある文言などを書き記したものをいいます。
御首題は、法華経への信仰の証なので、御首題を受けるのは原則として御首題帳とされています。
他宗派寺院や神社の御朱印が混在した御朱印帳を出すと、御首題ではなく、単に「妙法」や他の文言を書いて朱印を押してくれる、または寺院によっては書くこと自体を断られるケースもあるそうです。
▼御朱印には、「立正」と書かれています。
日蓮の諡号「立正大師」にちなんでだと思われます。
アクセス
電車の場合
JR横須賀線「鎌倉駅」下車 → 徒歩約15分
バスの場合
JR「鎌倉駅」下車 →(京浜急行バス「名越経由逗子駅」「緑ヶ丘入口」行き)→ バス停「名越」から徒歩約3分
妙法寺に参拝者用の駐車場はありません。
車で行かれる方は、妙法寺の近くの民間駐車場に車を停めてから向かう形になります。
拝観時間・拝観料
【拝観時間】9:30-16:30
※7-9月・12-3月は土日祝日のみ参拝可なので、事前に要確認。
【拝観料】中学生以上300円、小学生200円 ※全て非課税
実際に妙法寺を参拝した時のレポート
5月下旬(平日)に妙法寺を参拝したので、その時の様子をレポートします。
▼近くの駐車場に車を停めて、歩いて向かいます。
住宅街を進んでいくと、妙法寺の総門が見えてきます。
▼妙法寺に到着。
▼総門から入ることはできません。
その左にある小道に受付があるので、拝観料を払って、火の点いた線香を受け取ります。
▼そのまま進んでいくと本堂があります。
▼先ほど受け取った線香を本堂にお供えして、お参りをします。
▼本堂の左側にある寺務所で御朱印を頂けます。
▼本堂の左側の道を奥に進んでいくと、仁王門が見えてきます。
境内は緑がいっぱいなので、気持ちがいい!
▼仁王門に到着。
仁王門を抜けたところに苔石段があります。
▼苔石段が見えてきました。
▼竹で通行止めになっているところが、苔石段です。
上に行くには、苔石段の右側にある階段を使います。
▼苔が美しい!
見とれてしまいます!
▼横の階段から苔石段を見るとこんな感じ。
▼上から苔階段を見ると、苔の緑一色になりますね!
▼階段を上ったところには法華堂があります。
法華堂の本尊は除厄祖師。
▼法華堂を左に進んでいくと、釈迦堂跡、鐘楼があります。
鐘楼の手前にある階段を進むと、日蓮大聖人塔や日叡上人御墓などがあります。
この階段の上は、富士山が見える絶景ポイントにもなっています。
▼仁王門を後ろ側から見ても美しいですね!
まとめ
梅雨の時期になると、美しさが増すのが苔。
鮮やかな苔の名所で素敵な時間を過ごしてみてはいかがですか?
松葉谷妙法寺
住所:神奈川県鎌倉市大町4-7-4
電話:0467-22-5813
公式サイト(Facebook):松葉谷妙法寺
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