*当サイトでは記事内に広告を含みます。
鹿児島から60kmほど南下した場所にある世界自然遺産、屋久島。
屋久杉の巨木「縄文杉」に出合える深い森や、マリンブルーの美しい海。
原始の自然が残された屋久島ならではの風景を楽しむことができます。
そこで今回は、屋久島の各季節の特徴と注意点、そして、屋久島旅行の目的別ベストシーズンを調べてみました。
屋久島の気候
屋久島は、周囲約130km、面積500㎡の島で、車で周ると3-4時間程度かかる大きさです。
島の人の居住地域は島の周辺部分で、中央には、深い森と標高1936mの宮之浦岳があります。
山と平地の気温差は最大で24℃、亜熱帯から亜寒帯までの幅広い気候が、屋久島の特徴です。
そのため、いろいろな植物が生育していて、山の上と平地や海岸沿いでは、違った種類の植物を見ることができます。
冬は、山には雪が積もる一方、平地ではハイビスカスが咲いている、ということもあります。
また、「1ヵ月に35日雨が降る」と言われるほど雨が多いのも、屋久島の気候の特徴です。
いつ雨が降るかわからないので、山登りをする際は雨具が必需品です。
島の東側では降っていても、西側では晴れている、ということもよくあり、不思議な気候です。
屋久島の各季節の特徴と注意すべきポイント
南国のイメージが強い屋久島ですが、一年中雨が多かったり、冬は10℃前後まで気温が下がる日もあります。
旅行する日を決める前に、屋久島の各季節の特徴と注意点を理解しておきましょう!
春(3月-5月)
平均気温・・・3月:14.2℃、4月:17.6℃、5月:20.5℃
【3月】
冬と春が交互に訪れます。
宮之浦岳も縄文杉もまだ積雪があるため、登山やトレッキングには注意が必要です。
宮之浦岳の登山は、雪山登山の経験がある方以外は避けたほうが無難です。
【4月】
山は新緑を楽しめるようになり、縄文杉へのエコツアーが受付を開始する時期です。
3月-4月はまだ海水浴はできませんが、ダイビングやシーカヤックなどのマリンスポーツは装備が整っていれば体験できます。
【5月】
島の自然が生き生きとしてくる時期で、訪れる観光客も増えてきます。
水温も上がり、シュノーケリングも楽しめるようになります。
海岸ではアカウミガメの産卵、田んぼではホタルを観察できます。
3月下旬からは桜、5月下旬からはピンクの花が美しいヤクシマシャクナゲを鑑賞することができます。
また、旬の海産物、トビウオを楽しめるのもこの時期です。
夏(6月-8月)
平均気温・・・6月:23.5℃、7月:26.6℃、8月:26.9℃
観光客が年間で最も多い時期です。
平地では半袖、山では長袖の格好がおすすめです。
【6月】
年間で最も雨が多い梅雨の時期で、平均降水量は697mmにもなります。
南国らしくスコールもあります。
【7月】
この頃の宮之浦岳の最低気温は11.6℃、縄文杉では15.6℃ほどです。
海開きのシーズンを迎え、登山、トレッキング、海水浴、川遊び、どのアクティビティも楽しめるシーズンです。
海岸では、アカウミガメに続いてアオウミガメの産卵が始まります。
【8月】
アカウミガメが5月頃に産んだ卵のふ化が始まる時期です。
6月-9月、特に8月-9月は台風シーズンでもあるので、天気に要注意です。
秋(9月-11月)
平均気温・・・9月:25.1℃、10月:21.6℃、11月:17.7℃
【9月】
夏から引き続き、登山、トレッキング、海水浴、川遊びなどのアクティビティを楽しめます。
サキシマフヨウという秋の花も見頃を迎えます。
【10月】
海水浴ができなくなる日が多くなりますが、ダイビングやシーカヤックなどのマリンスポーツは装備が整っていれば楽しむことができます。
【11月】
11月下旬になると山は冷え込み始め、美しい紅葉を楽しめるようになります。
宮之浦岳は最低気温が3.6℃程度になり、11月以降は上級者向けの冬山シーズンになります。
冬(12月-2月)
平均気温・・・12月:13.4℃、1月:11.4℃、2月:11.7℃
本州に比べれば暖かいですが、1月-2月にかけて山は雪が積もるほど冷え込みます。
平地では長袖、山では冬山登山の装備が必要です。
【12月】
山での紅葉の見頃も終わり、冬山シーズンに突入します。
海水浴はできませんが、マリンスポーツは装備があれば可能な場合もあります。
【1-2月】
宮之浦岳で最低気温が-3℃、縄文杉で1℃ほどまで下がります。
上級者以外は、この時期の登山は避けるのがベストです。
縄文杉も、途中の林道に積雪があると通行止めになるため、事前に観光案内所などで確認が必要です。
屋久島での目的別ベストシーズンは?
この投稿をInstagramで見る
何を目的として屋久島旅行をするのかによって、ベストシーズンが異なります。
代表的なアクティビティとそのベストシーズンを調べてみました。
登山・トレッキング
自然の豊かな屋久島。
登山やトレッキングを楽しめるスポットが島内にいくつかあります。
樹齢7200年といわれる縄文杉をめざす「縄文杉トレッキング」、「太鼓岩トレッキング」、「愛子岳トレッキング」、「モッチョム岳トレッキング」、「蛇之口滝トレッキング」、「宮之浦岳・黒味岳トレッキング」、「太忠トレッキング」など、難易度も楽しみ方も様々です。
何度訪れても違った登山やトレッキングを楽しめるのも、屋久島の魅力の一つです。
屋久島で登山やトレッキングが可能なのは、3月-11月。
冬の時期は積雪もあるため、上級者向けの冬山登山のシーズンです。
特におすすめの登山シーズンは、新緑の美しい5月。
ヤクシマシャクナゲの開花シーズンでもあるので、登山者にも人気です。
6月は梅雨ですが、梅雨明けの7月から9月までも夏休みシーズンで、多くの登山者で賑わいます。
また、秋の装いを楽しめる10月、美しい紅葉を楽しめる11月もおすすめです。
海遊び・川遊び
海水浴のオフシーズンでも、ダイビングやシーカヤックなどのマリンスポーツは、装備が整っていれば体験可能です。
しかし、海遊び・川遊びのベストシーズンは、やはり海開きの7月-9月です。
ダイビング、シュノーケリング、リバーカヤック、シーカヤック、ウィンドサーフィン、沢登りなど、屋久島ならではの美しい海と川を満喫できるアクティビティが充実しています。
野生動物との出合い
ヤクジカ、ヤクザルという屋久島固有の野生動物に出合うことができます。
サルやシカは人間よりも多いと言われるくらいにあちこちで見かけます。
どちらとも4月が出産シーズン。
可愛い子鹿や子猿を見ることができるのはこの時期です。
また、屋久島はウミガメの産卵地としても有名です。
5月-6月はアカウミガメ、7月-8月はアオウミガメの産卵シーズンです。
8月にはアカウミガメのふ化、9月にはアオウミガメのふ化が始まります。
ふ化したばかりのカメが海に向かっていく様子は感動的!
8月は、アオウミガメの産卵とアカウミガメのふ化、どちらも見ることができるかもしれません。
まとめ
亜熱帯から亜寒帯まで、変化に富んだ自然と気候を有する屋久島。
ここでしか体験できないことがたくさん待っています。
登山、トレッキング、川遊びなど屋久島で自分がやりたいことをするためのベストシーズンに合わせて計画を立てて、屋久島旅行で最高の思い出を作りましょう!
関連記事