沖縄県唯一の鉄道である「ゆいレール」。日本最南端と日本最西端の駅を持つ路線として有名で、景色を楽しみながら移動できるモノレールです。
今回は、那覇観光をするのにとても便利なゆいレールの料金、所要時間、歩いていける観光スポット、そして今後の延伸計画などについて調べてみました。
目次
ゆいレールとは?
沖縄都市モノレール(ゆいレール)が開業したのは2003年。第二次世界大戦以前は沖縄にも鉄道網がありましたが、終戦後アメリカの主導により道路の建設が進められました。それに伴い鉄道は縮小、やがて廃止されました。
その後、沖縄は那覇市を中心に発展していき、1971年に沖縄は日本に返還されました。
順調に発展していきましたが、那覇市中心部は慢性的な渋滞が発生するようになり、また首里駅付近から那覇空港へも車で1時間以上掛かることもあったことから、沖縄に再び鉄道をと考えられるようになりました。
そこで、車の通行にも影響を与えないモノレール方式での鉄道の運行が良いと判断され、計画・着工されて、今のゆいレールができました。
那覇空港に乗り入れているという点で観光客にとっても利用しやすく、市民・観光客の足として今日も運行しています。
駅・所要時間・料金
駅・所要時間
那覇空港駅
↓(約4分)
赤嶺(あかみね)駅
↓(約1分)
小禄(おろく)駅
↓(約2分)
奥武山公園(おうのやまこうえん)駅
↓(約2分)
壺川(つぼがわ)駅
↓(約2分)
旭橋(あさひばし)駅
↓(約2分)
県庁前駅
↓(約1分)
美栄橋(みえばし)駅
↓(約2分)
牧志(まきし)駅
↓(約2分)
安里(あさと)駅
↓(約1分)
おもろまち駅
↓(約2分)
古島(ふるじま)駅
↓(約2分)
市立病院前駅
↓(約2分)
儀保(ぎぼ)駅
↓(約2分)
首里(しゅり)駅
沖縄都市モノレール(ゆいレール)には、日本最西端と日本最南端の駅があります。
日本最西端の駅:那覇空港駅
日本最南端の駅:赤嶺駅
ちなみに、
日本最北端の駅:JR宗谷本線 稚内駅(北海道)
日本最東端の駅:JR根室本線 東根室駅(北海道)
です。
料金
3kmまで 230円
4-6km 260円
7-9km 300円
10-13km 330円
※小児半額(10円切り上げ)
距離に関係なく隣の駅へは
「おとなりきっぷ」で大人150円、小児80円。
那覇空港-県庁前:大人260円
那覇空港-おもろまち:大人300円
那覇空港-首里:大人330円
SuicaやPASMOなどは使える?
2016年11月現在、SuicaやPASMOをはじめとする全国の交通系ICカードの利用はできません。
その代わりに、ゆいレールや那覇市周辺のバス会社で利用できる「OKICA」というICカードをゆいレールの券売機やバス車内で購入して使用することができます。
沖縄県内でしか利用できないので不便かもしれませんが、沖縄に行った記念におみやげとして買うのもありだと思います。沖縄らしい温かさが伝わってくるオレンジ色のデザインです。
>>> OKICAをチェック
一日乗車券はある?特典は?
一日乗車券(24時間)と二日乗車券(48時間)があります。
一日乗車券は大人800円、小児400円。
二日乗車券は大人1,400円、小児700円。
どちらとも、自動券売機または駅窓口で購入してからまるまる24時間または48時間利用できるので、購入時間帯によっては翌日・翌々日も使うことができます。
最近はLCCで気軽に沖縄に行けるようになりましたよね。例えば金曜の夜に那覇空港に到着して、その日に二日乗車券を購入。そのまま帰る日(日曜の夜)まで使うことができて便利です!
また、この乗車券は特典も豊富です。様々な施設の入館料・レンタサイクル・沖縄グルメの割引などがあります。
駅から歩いていける観光スポットをご紹介!
首里城
沖縄の代表的な建築物の一つで、また2000円札のモデルにもなっている、全国的にも知名度が高い観光スポットです。一部世界遺産にも登録されています。琉球王朝時代には政治・文化・経済と様々な役割を担ってきました。
一日(二日)乗車券を提示すると、入場料が割引になります。
大人: 820円 → 660円(160円引き)
中人(高校生): 620円 → 490円(130円引き)
小人(小中学生):310円 → 250円(60円引き)
住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2
電話:098-886-2020
最寄駅:「首里駅」から徒歩約15分
>>> 首里城のホームページをチェック




福州園
ビジネス街に中国様式の建造物が見えたら、そこが中国式庭園、福州園です。とてもこじんまりとしていますが、緑豊かな場所で穴場的観光スポットです。
琉球王朝は中国の影響を受けていて、首里城を含め随所に中国様式の建築物を見ることができます。この福州園はその中国との交易のシンボルのような場所です。
一日(二日)乗車券を提示すると、入場料が割引になります。
大人: 200円 → 160円(40円引き)
小人(中学生以下):100円 → 80円(20円引き)
※未就学児は無料
住所:沖縄県那覇市久米2-29
電話:098-951-3239
最寄駅:「県庁前駅」から徒歩約7分
>>> 福州園をチェック
沖縄県立博物館・美術館
博物館と美術館が複合している日本でも珍しい施設で、沖縄を歴史・文化の側面、そしてアートの側面から学ぶことができます。ワークショップも開催されているので、家族連れでも楽しめます。
一日(二日)乗車券を提示すると、入場料が割引になります。
博物館常設展示
一般: 410円 → 330円(80円引き)
大学生・高校生: 260円 → 210円(50円引き)
県外の小・中学生:150円 → 120円(30円引き)
※県内の小・中学生は無料
美術館常設展示
一般: 310円 → 250円(60円引き)
大学生・高校生: 210円 → 160円(50円引き)
県外の小・中学生:100円 → 80円(20円引き)
※県内の小・中学生は無料
住所:沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
電話:098-941-8200
最寄駅:「おもろまち駅」から徒歩約5分
ゆいレールに乗ってみた!
▼飛行機で那覇空港に到着。
▼案内に従って、那覇空港からゆいレール「那覇空港駅」へ移動します。
▼那覇空港駅に到着。
那覇空港駅は、日本最西端の駅です。
▼券売機で一日乗車券を購入しました。
ゆいレールのきっぷにはQRコードが印刷されています。きっぷを改札機に「通す」のではなく、このQRコードを改札機の読み取り部分に「かざして」駅の中に入ります。
▼ホームに着くと、モノレールが待っています。
那覇空港駅は始発駅(終点駅)なので、よっぽどの大混雑とかでなければ座れます。
▼ゆいレールは2両編成でワンマン運転です。
進行方向の車両には運転士がいますが、進行方向とは逆の車両には車掌は乗っていません。
大きな窓に向かって座席が配置されているので、その席に座りながら景色を楽しめます。
もちろん、進行方向の窓からも景色を楽しめますよ。
▼モノレール方式でゴムタイヤを履いているので、揺れが少なく快適です。
▼車内の様子。
高頻度で運行されているので、都市圏の満員電車のようなことは起こりづらいです。
▼モノレールなので、高い位置を走行します。
地上を走る電車とは違い遠くまで見えるので、沖縄の景色を存分に楽しめます。
首里城も見えてきたので、そろそろ首里駅に到着です。
▼那覇空港駅から首里駅まで動画で見てみましょう!
今後路線の延伸計画はあるの?
現在は那覇空港駅から首里駅までの約12.9㎞の運行ですが、首里駅から東方面の延伸工事がすでに着工していて、首里駅から「てだこ浦西駅」までの約4.1kmの区間が2019年に開業予定です。
この延長により、沖縄自動車道とゆいレールがより密接になることから、沖縄市方面からの利便性を高める狙いもあります。
まとめ
ゆいレールは市民にも観光客にも愛されていて、今後の延伸でより使いやすくなると思います。一日(二日)乗車券を買って、特典もフル活用しましょう!
沖縄都市モノレール(ゆいレール)
住所:沖縄県那覇市字安次嶺377-2(沖縄都市モノレール株式会社)
電話:098-859-2630
>>> 沖縄都市モノレール(ゆいレール)のホームページをチェック
関連記事





