ANAの国際線を利用して海外旅行をするのに、まず地方空港から国内線で羽田や成田などに行き、そこから国際線に乗り継ぐ方もいると思います。
少しでも出費を抑えるために、その国内線区間の運賃を安くしたいですよね!
記事の読者
- ANA国際線に乗り継ぐ場合、国内線区間は割引になるの?
- マイルとプレミアムポイントの積算率はどうなるの?
- 乗継空港と乗継時間を自分で決めたい!
この記事では、
- ANA国際線に乗り継ぐ際に国内線区間の普通席を片道5,000円で利用するための条件・予約方法
- マイルとプレミアムポイントの積算率
- 乗継空港・乗継時間を自分で指定する方法
などをご紹介します。
小林 弘征
ANA国際線に乗り継ぐ際に国内線区間を片道5,000円という割引運賃で利用するための条件
海外旅行をするのに、地方空港から羽田・成田などを経由して国際線に乗り継ぐ方もいると思います。
国内線の運賃は区間や時期などにより異なりますが、例えば、羽田~那覇(普通席)は安くても片道1万円前後、高いと5万円近くすることもあります。
小林 弘征
実はANAには、ANA国際線に乗り継ぎをする方のために、国内区間(普通席)がどこでも片道5,000円で予約できるというとてもお得な割引制度があります。
この割引が適用されるには、以下の条件があります。
- ANA国際線と国内線を乗り継ぐ。(乗り継ぎの順序は[国内線 → 国際線][国際線 → 国内線]どちらでもOK)
- 1回の予約で国際線区間と国内線区間を一緒に予約する。
国際線区間だけ先に購入して、その後で国内線区間を購入する場合(またはその逆)、この割引は適用されません。
例えば、
那覇 → 羽田 → シンガポール → 羽田 → 那覇
を予約する場合、[那覇 → 羽田][羽田 → 那覇]の運賃がそれぞれ5,000円になるということです。
以下のように、ルートの最初の出発空港と最後の到着空港が同じでなくても割引は適用されます。
那覇 → 成田 → シンガポール → 羽田 → 新千歳
また、以下のように、国際線区間の前だけ(または後だけ)国内線区間を付けるルートでもOKです。
那覇 → 羽田 → シンガポール → 羽田
マイルとプレミアムポイントの積算率
このお得な乗継割引を利用する場合の、国内線区間のマイル・プレミアムポイントの積算率と搭乗ポイントは以下の通りです。
予約クラス | 積算率 | 搭乗ポイント |
F/A | 150% | 0 |
Y/B/M | 100% | |
U/H/Q | 70% | |
V/W/S | 50% | |
L/K | 30% |
ANAのステイタス・特典・プレミアムポイント計算方法を解説!上級会員になるには?
この国内線区間の予約クラス(ブッキングクラス)は、基本的に国際線区間の予約クラスに準じています。
国際線区間の予約クラスは以下の通りです。
座席クラス | 予約クラス | 積算率 | 搭乗ポイント |
ファーストクラス | F/A | 150% | 400 |
ビジネスクラス | J | 150% | |
C/D/Z | 125% | ||
P | 70% | ||
プレミアムエコノミー | G/E | 100% | |
N | 70% | ||
エコノミークラス | Y/B/M | 100% | |
U/H/Q | 70% | 0 | |
V/W/S/T | 50% | ||
L/K | 30% |
ちなみに、国際線区間でプレミアムエコノミーを利用する場合は、どの予約クラス (G / E / N) であっても、国内線区間の予約クラスはYクラスです。
小林 弘征
予約クラスは、ANA公式サイトで航空券を検索する画面で確認できます。
また、Eチケットお客様控えにも記載されています。

出典:ANA公式サイト
国際線区間がエコノミークラスの場合、運賃が安い予約クラスにすると積算率も低くなります。(予約クラスによって国内線区間の予約クラスも30-100%と変動)
小林 弘征
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国内線区間を片道5,000円で利用するための予約方法
予約方法
以下のルート・クラスの場合を例に挙げて、ANA公式サイトでの予約方法を説明していきます。
- 【ルート】那覇 → 東京(羽田・成田) → シンガポール → 東京(羽田・成田) → 那覇
- 【クラス】プレミアムエコノミー
▼トップページから[国際線航空券]のページを開きます。
[出発地]には国内線区間の出発空港を入力します。(今回の例の場合は「沖縄(那覇)」と入力)
他の情報も入力したら、[検索条件を追加する]をクリックします。
▼[搭乗クラス・運賃]で「プレミアムエコノミー」を選び、[前後3日の運賃を検索]にチェックを入れて、[検索する]をクリックします。
▼希望日の前後3日分の金額が一覧で表示されます。
この金額には、国内線区間(那覇~東京(羽田・成田)往復)の運賃なども含まれています。
▼一覧表から希望日を選ぶと、候補となるフライトがいくつか表示されます。
その中から好きなフライト(国際線・国内線)を選んで手続きを進めていくと、予約完了です。
小林 弘征
念のため、本当に片道5,000円になっているのか確認してみましょう!
▼同じ日付で[東京(羽田・成田)~シンガポール往復](国内線区間なし)の場合、運賃は104,000円。
▼先ほど検索した、国内線区間も含んだ[那覇 → 東京(羽田・成田) → シンガポール → 東京(羽田・成田) → 那覇]の運賃は114,000円。
小林 弘征
「税金・料金等」の金額は、利用する空港などにより異なります。
乗継空港・乗継時間を自分で決めるには?
この乗継割引を利用するのに、以下のように思っている方もいると思います。
記事の読者
- 乗り継ぎで羽田空港~成田空港の間を移動するのは面倒だから、乗継空港を羽田指定にしたい!
- 国際線に乗り継ぐ前にANAラウンジでゆっくり過ごしたいから、乗継時間を3時間以上確保したい!
基本的には先ほど説明した通りに予約すればいいのですが、場合によっては、希望とは違う候補が表示されるかもしれません。(先ほどの結果画面にも、成田から羽田への空港間移動が表示されています。)
僕もSFC修行で航空券を予約する際、
- 万が一のことを考えて、乗継時間に余裕を持たせたい。
- ANAラウンジで過ごす時間をしっかり確保したい。(プレミアムエコノミーだと国際線のANAラウンジを利用できるため。)
- 日本に帰ってきて国内線に乗り継ぐ前に一旦家に帰りたいから、乗継時間を12時間以上空けたい。
と思っていました。
SFC修行でクアラルンプールから羽田に到着すると22時台で、その日のうちに乗り継げる国内線はないので、自動的に羽田出発は翌日に。
羽田空港で一晩過ごすのではなく一旦家に帰ることができれば、スーツケースなどの重い荷物を家に置いて、身軽な格好で国内線に乗ることができるので、この乗継時間が長くなるように翌日の午後便を選びました。
小林 弘征
ただし、以下の2点をするように言われました。
- クアラルンプール空港でチェックインする際に、「預ける手荷物は羽田空港でピックアップする」旨を伝える。
- 家から羽田空港に戻ってきたら、手荷物を再度チェックインしなおす。
僕も乗継空港や乗継時間を自分で決めながら予約を進めていったので、その方法をご紹介します。
▼ANA公式サイトのトップページの[国際線航空券]で各情報を入力して[検索条件を追加する]をクリックするまでは、先ほどの予約方法と同じです。
ここまで進めたら、[すべての検索オプション]をクリックします。
▼[複数都市]のタブをクリックして、各情報を入力します。
[国際線航空券]のページの[往復][片道]の右にある[▸複数都市]をクリックしても、下の同じ画面に進みます。
フライトごとに出発空港と到着空港を指定できるので、国内線から国際線に乗り継ぐ際に空港間の移動が発生するというようなことも防げます。
以下の画像の場合、水色の枠内が往路(国内線 → 国際線)、青の枠内が復路(国際線 → 国内線)です。
▼候補がいくつか表示されるので、自分の希望に合う乗継時間になるようにフライトを選択します。
このように区間を分けて検索すると、乗継旅程としては利用できない運賃の空席状況が表示され、予約ができない場合があります。(その場合は、表示された運賃で購入できません。)
金額や内容をしっかり確認した上で、ご自身の判断で予約・購入をお願いします。
まとめ
ANA国際線に乗り継ぐ際に国内線区間の普通席を片道5,000円で利用するための条件や予約方法などをご紹介しました。
- 国内線区間を片道5,000円で利用できてお得!
- 乗継空港・乗継時間などの希望がある場合は[複数都市]画面で検索!
この乗継割引を上手に活用して、海外旅行やSFC修行などをお得に楽しみましょう!
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