JAL・ANA徹底比較!どっちがマイルを貯めやすい?無料航空券は?

羽田空港 第1ターミナル 展望デッキ JAL ANA 富士山

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近年の日本の空は、スカイマークやスターフライヤーといった比較的新しい日本の航空会社や、国内外のLCC(ローコストキャリア、格安航空会社)の新規参入で、利用者の選択肢の幅が広がっています。それでも、日本が誇るのは2大航空会社である日本航空(JAL)全日空(ANA)

頻繁に旅行に出掛ける方がマイルを貯めようと思いメインとなる航空会社を決めようとする際、「JALとANAではマイルを貯めやすいのはどっち?」と一度は疑問に思うはず。

今回の記事では、両社のマイルについて徹底的に比較してみました。

注意

記事内の情報は、この記事を書いた2016年当時のものです。

JALとANAのマイル

JAL機体工場見学

前回の記事では、JALとANAの全体的な大きな違い、今後の展望などについて書きました。

ANA プラチナ防衛修行 7レグ目 ANA995 NH995 羽田→那覇 普通席 羽田空港 JALとANAを徹底比較!両社の全体的な違いは?今後の展望は?

今回の記事では、両社のマイルについて書いていきます。

マイルのことが気になってはいるけど、「マイルってよくわからない」「システムが複雑そう」と思っている方が多いと思います。
しかし、上手に活用すれば、利用するたびにどんどんマイルが貯まっていき、次の旅行が近づいてきます。

そう聞くと、ワクワクしませんか?

効率的にマイルを貯めていきましょう!

マイルとは?

マイル」(=「マイレージ」)とは、航空会社が行っているポイント制度のことで、ポイントカードにポイントを貯めていくようなものです。

実際に飛行機に乗った時はもちろん、日常生活で買い物をした時、公共料金を払った時でも、「マイル」というポイントが貯まっていきます。

この貯まったマイルは、無料航空券(国内線・国際線)、購入済み航空券のアップグレード、商品、ホテル、レストランなどの特典と交換できます。
せっかくなら、頑張ってマイルを貯めて、無料航空券をもらいたいですよね!

ステイタスとは?計算方法は?

ステイタス」とは、実際に飛行機に乗ったマイル数や搭乗回数による会員のランク分けのことです。
マイル数や搭乗回数が多いほど上級会員としてのランクが上がっていく仕組みです。

JAL

JALのマイレージサービスの名前は、「JALマイレージバンク」。
FLY ONポイント」というポイントを貯めていきます。

会員のステイタスは、クリスタルサファイアダイヤモンドの順で上がっていきます。
一般会員(平会員)からクリスタルに上がるには1年間で30,000FLY ONポイント、サファイアには50,000、ダイヤモンドには100,000必要です。

「FLY ONポイント」の計算式は以下の通り。

FLY ON ポイント = フライトマイル × FLY ON ポイント換算率 + キャンペーンボーナスポイント

例として、国内線旅客数が一番多い羽田-新千歳線(普通運賃)で計算してみます。

フライトマイル・・・フライトで貯まるマイルのことで、区間マイル、利用クラス、運賃などによって算出されます。

今回の場合は、510マイル。
正規普通運賃だと、このフライトマイルの100%が対象になります。
(早期割引は75%、パッケージツアーの包括割引は50%に下がってしまうのでご注意を !)

FLY ON ポイント換算率・・・国内線・国際線によって掛け率が変わります。

日本国内線:2倍
JAL便の日本発着 中国・香港・アジア・オセアニア線:1.5倍
上記以外の国際線:1倍

今回の場合は換算率2倍なので、正規普通運賃だと片道で

FLY ONポイント = 510フライトマイル × FLY ONポイント換算率 2倍 + キャンペーンボーナスポイント 400FLY ONポイント
※この「キャンペーンボーナスポイント 400FLY ONポイント」は2016年12月31日までの期間限定。

= 1,420 FLY ONポイント(往復で2,840 FLY ONポイント)※2016年8月現在

一般会員(平会員)からクリスタルに上がるには1年間で30,000FLY ONポイントが必要なので、
30,000÷2,840≒10.56回。
つまり、年間11往復するとクリスタルに上がります。サファイアになるには18往復。ダイヤモンドは36往復

達成したステイタスは、サービスの種類にもよりますが、最長2年程度
それを過ぎると、クリスタルの場合は一からやり直しになります。

サファイアなら、「JALグローバルクラブ」という制度に移行することができるようになっています。
所定のクレジットカードを作る必要がありますが、そのクレジットカードの年会費を払い続ける限り、サファイアのステイタスを維持することができます。

ANA

ANAのマイレージサービスの名前は、「ANAマイレージクラブ」。
プレミアムポイント」というポイントを貯めていきます。

会員のステイタスは、ブロンズプラチナダイヤモンドの順で上がっていきます。
一般会員(平会員)からブロンズに上がるには1年間で30,000プレミアムポイント、プラチナには50,000、ダイヤモンドには100,000必要です。

「プレミアムポイント」の計算式は以下の通り。

プレミアムポイント = フライトマイル(区間基本マイル × 予約クラスや運賃種別ごとの積算率) × 路線倍率 + 搭乗ポイント

同じく、羽田-新千歳線(普通運賃)で計算してみます。

区間基本マイル…搭乗区間ごとに決められたマイルのこと。

今回の場合は、510マイル。

予約クラスや運賃種別ごとの積算率…普通運賃の場合100%。

早期割引は75%、パッケージツアーの包括割引は50%に下がってしまうのでご注意を !

路線倍率…国内線・国際線によって掛け率が変わります。

日本国内線:2倍
ANAグループ運航便の日本発着アジア・オセアニア線:1.5倍
上記以外の国際線:1倍

今回の場合は2倍。

搭乗ポイント:普通運賃の場合400ポイント。

計算してみると、

プレミアムポイント = 510フライトマイル(区間基本マイル510マイル × 予約クラスや運賃種別ごとの積算率100%) × 路線倍率2倍 + 搭乗ポイント400ポイント

= 1,420 プレミアムポイント(往復で2,840 プレミアムポイント)※2016年8月現在

このように、JALもANAも同じポイントになりました。

一般会員(平会員)からブロンズに上がるには1年間で30,000プレミアムポイントが必要なので、
30,000÷2,840≒10.56回。
つまり、年間11往復するとブロンズに上がります。プラチナになるには18往復。ダイヤモンドは36往復

ただし、ANAの場合はステイタスの有効期限が1年間なので、この点はJALの方が有利です。

また、一度上がったステイタスを維持する仕組みとして、ANAには「スーパーフライヤーズ」という制度があります。
「JALグローバルクラブ」とほぼ同じで、「スーパーフライヤーズ」メンバーになると、そのクレジットカードの年会費を払い続ける限り、プラチナと同様のサービスを利用することができます。

両社とも、一番格下のステイタス(JALならクリスタル、ANAならブロンズ)ではあまり大したサービスは受けられません。
空港ラウンジの利用など是非利用してみたいと思うサービスは、その一つ上のステイタス(JALならサファイア、ANAならプラチナ)以上でないと利用できないものもありますのでご注意を!

ステイタスが上がるとどんな特典があるの?

上級会員になると、以下のようなことができるようになります。

・専用予約デスクでの航空券予約
・優先キャンセル待ち
・特典航空券の優先予約
・専用カウンターでのチェックイン
・無料受託手荷物の追加
・座席クラスの無料アップグレード
・空港ラウンジ利用
・優先搭乗
・ボーナスマイル     など

魅力的な内容ばかりです。
ステイタスのレベルによって受けられる特典が異なります。

マイルが貯めやすいのはどっち?

飛行機搭乗

先ほど計算した通り、飛行機搭乗時のマイルはJALもANAも同じポイントになりました。
場合によっては違いがありますが、大した差はないと思っていて大丈夫です。

普段の買い物でイオン派はJAL!楽天派はANA!

JALはWAONと、ANAは楽天Edyと、それぞれ電子マネーと提携したカードを発行しています。

普段の買い物で現金で払っていたものをカードにシフトするだけで、日常生活でどんどんマイルが貯まっていきます!

ただ、提携店舗数ではWAONと組むJALの方が勝っています。
特にファミリーマートでは、通常200円(税込)で1マイルのところ、200円(税込)で倍の2マイルが貯まります。

一点注意ですが、日常の買い物などで貯まったマイルは、ステイタスを決めるマイル数の対象にはなりません!
日常の買い物でどれだけ大量のマイルをもらっても、実際にJAL・ANAの飛行機に乗らなければ一般会員のままです!

無料航空券をもらうにはどれくらいのマイルが必要なの?

ここでも同じく、羽田-新千歳線で計算してみます。

JALの場合、羽田-新千歳往復の無料航空券をもらうのに必要なマイル数は15,000マイル
閑散期での必要マイル数は少し下がりますが、繁忙期に必要マイル数が増えるということはありません。

片道利用の場合は、往復の半分の場合より少し多い8,500マイルが必要です。

一方ANAの場合、往復12,000-18,000マイルが必要です。
シーズンによって必要なマイル数が変わります。
ハイシーズンの場合はJALより必要マイル数が多くなるのでご注意を!

片道利用の場合は、往復の半分(6,000-9,000マイル)です。

提携航空会社・アライアンス

ANA機体工場見学

JAL、ANAそれぞれ世界的なアライアンス(航空連合(航空会社間の連合組織))に加盟しています

JAL:ワンワールド
ANA:スターアライアンス

自分がよく行く国や地域を考慮して、JALとANAのどちらにするのか(どちらのアライアンスの方が自分に合っているのか)判断してください。

スターアライアンスには27の航空会社が加盟していて、世界最大の航空連合です。
世界各地に出掛ける機会が多い方は、ANA(スターアライアンス)がおすすめです。

一方、ワンワールドには15の航空会社が加盟しています。
スターアライアンスと比べると加盟社数は減りますが、ヨーロッパの主要4社が加盟しています。
ヨーロッパ方面に出掛ける機会が多い方は、JAL(ワンワールド)がおすすめです。

ちなみに、僕はアメリカによく行くので、スターアライアンス派です。

まとめ

国内線に年1-2回乗る程度では貯まるマイル数は少ないですが、普段の生活でもコツコツとマイルを貯めていけば、年1回のペースで国際線の無料航空券をもらうことも十分可能です!

自分の生活スタイルやよく行く旅行先などを考慮して、自分にとって効率よくマイルを貯められるのはJALとANAどちらなのか考えてみてください。

今回は一例として羽田-新千歳線で計算しましたが、他の国内線や国際線でそれぞれ大きく異なってきます。
各ホームページも参考にしながら比較をお願いします。

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